自宅のガレージに、嬉しい来訪者です。
今年六月にツバメの家族が、巣立ってから、1ヶ月程、空き家だったツバメの巣。
先日、新たなツバメのつがいがやって来てくれました。(人を怖がって逃げてしまうので、ツバメが撮れませんでした...)
ツバメは、野鳥を描くきっかけをくれた、私にとって、特別な鳥です。
下図は、一番初めに描いた「春つばめ」という作品。
京都、祇園の町屋の軒先には驚くほど手の届きそうな場所に、いくつものツバメの巣がありました。
その頃、アトリエが祇園にあったこともあり、ツバメはとても身近な鳥でした。
毎年、春に訪れ、夏の終わりに旅立ってしまうツバメたちは、永遠にめぐりめぐる時間があることを教えてくれました。
巣作りをし、子育てをし、燕尾を翻しながら颯爽と空を駆ける紺青の美しい姿、
小さくも、逞しい、日々を懸命に生き抜く姿に、
キラキラとした命の輝きを感じました。
礼賛を込めて描き始めた作品が、ツバメのシリーズなのです。
幸福の象徴でもあるツバメ。
海を渡るツバメたちの様々なストーリーに思いを馳せ、
帰る場所に辿り着けるよう、
旅立ちへの祝福を込めながら、
これからも描き続けていきたいと思います。